【情シスきつい】なぜ社内SEはつらいのか。5つのストレスと解消法

その状態を放置すると危険です。
最悪の場合、体調を崩すかもしれません。

私はある日突然、事業部門から情シスに放り込まれました。

初めて参加した打ち合わせは専門用語のオンパレード。
言葉がわからず国境を超えたのかと思いました。

会社がつらく、布団から起き上がれない日々も経験しました。

私たち情シスの仕事は、外から見れば謎が多く、周囲に理解を得られません。
この記事では、情シスならではのつらさを言語化。

あなたの心に少しでも寄り添うことができたら嬉しいです。

1.【情シスきつい】なぜ社内SEはつらいのか。5つのストレス

私たち情シスは、疲労･ストレス･苦悩を抱えながら働きます。
そのつらさの理由を見ていきましょう。

1-1.社内から評価されない

情シスが悪者っぽい流れになってるけど、社内で情シスの立場が弱すぎる上に何やっても評価されないから、そりゃこうなるよね
ボトムアップで上に通しても評価されないし、トップダウンを慎重に評価して断っても評価下げられるだけ（やりたくないだけだろって言われる）だから理不尽でも通すよね…

— 東弊重工 自動車部 (予防接種完了) (@konicolor) May 5, 2021

なぜ、情シスの立場は弱すぎるのか。

なぜなら、”システム”を正しく理解してもらえないから。

たとえば、般ユーザの感覚では、システムは使えて当然。
システム障害が起きれば問い合わせの嵐。
夜通しの対応で事態を収束させたつかの間に、再発防止策を求められます。

感謝の言葉ひとつありません。

障害ゼロのシステムなどありえません。
システムの常識です。
でも、これに限らず、情シスの仕事は他部門には理解できません。

周りは情シスのことを決めつけます。

• 情シスは役に立たない
• 情シスは落ちこぼれの行き着く先
• 情シスは無能

これでは、なぜ苦しみながら毎日働くのか。わからなくなります。

1-2.社内外で揉める

情シスは、あらゆる関係者と揉めます。

 事業部門と情シス
IT人材は貴重な存在、つねに人材不足です。
無駄にリソースを使いたくありません。

ところが、失敗が目に見えるプロジェクトは数多く存在します。
営業に踊らされた製品ありきのプロジェクトが後を立ちません

検討をおろそかに、経営層に宣言し、後に引けなくなった事業部門。
もはや論理はありません。感情の戦いです。
当然、議論は平行線にしかなりません。

そのまま突き進めば炎上リスクを抱えます。
炎上プロジェクトはまさに地獄。
その悲惨さは、この記事で解説します。

幸いに、システム導入の目的が明確でも、揉め事は尽きません。

事業部門が求めるシステムを実現したい。
そう思っても、プロジェクト制約上、実現困難な要件もあります。

頭をひねり、時間を捧げ、絞り出した代替案。
それを事業部門は一蹴。
これでは要件定義が永遠に終わりません。

 情シス内での開発部門と保守運用部門
革新派の開発部門と保守派の保守運用部門。
立場の違いが原因で情シス内でも揉めます。

私は開発･保守の両部門の経験者。
お互いの気持ちはわかります。
情シス内でのいがみ合い。悲しい争いです。

 開発プロジェクト内でのチーム間
規模の大きいプロジェクトでは、プロジェクト内に複数チームを組成します。

私が経験した炎上プロジェクトは、チーム間の縦割りがひどく、問題発生の度に仕事を押し付け合いました。

のちに、コミュニケーションがとれなくなり、それが原因で新たな問題となる悪循環。
地獄の無限ループができました。

1-3.仕事が終わらない

情シスはこのタスクの量がおそらく他のポジションよりも何倍も大きいので、お願い事を理解して段取りに分解して優先順位をつけなおす作業がかなりきつい。
「情シスの動き悪いな、もっとフットワーク」と感じるユーザーは多いと思うけど、そのギャップはある意味仕方のないこと。

— 黒ブラ (@Clorets8lack) October 2, 2023

近年、新たなIT技術の誕生、リモートワークの普及など、システム化のニーズは高まっています。
それに反してIT人材は不足。

人手が足らないのです。

加えて、会議やドキュメント作成など、時間を使うタスクが多く、あっという間に残業に突入。
仕事が永遠に終わりません。

1-4.仕事が難しい

情シスを務めるには、専門能力が必要です。

システム技術は複雑で多岐にわたります。

• ソフトウェア開発
• ネットワーク
• セキュリティ
  など

さらには、クラウドやAIなどの新しい技術が頻繁に登場、つねに学び続ける必要があります。

また、システムは実態が見えません。
そのため、高度なコミュニケーションスキル･言語化能力が求められます。

• 事業部門のニーズ･要求をひも解き
• 論理を言語化し
• 多くの関係者と認識を合わせ
• プログラムに具現化し

ようやくシステムは動きます。
その難しさは、もはや神の所業です。

“言語”は、便利で有効な手段です。
その一方、言語は脆く危うい手段。

その人が置かれた立場や過去の経験、思考の癖などで、言葉の定義（解釈）が歪みます。

議論がかみ合わない。
あとから認識齟齬が判明し作業は手戻り。
そんなことは日常茶飯事です。

1-5.あらゆることに振り回される

• システム障害などの突発対応で、土日、夜間がつぶれる
• 予定する維持対応に加えて、想定外のトップダウン案件
• 経営層や事業部門からの無謀な開発スケジュール

情シスは常に何かに振り回されます。

自らがコントロールができないことに、人は強いストレスを感じます。
米ノーザンイリノイ大学とインディアナ大学の研究報告では、恐ろしい結果が示されました。

自分でコントロールできない（つまり自律性が低い）仕事に就いている人々の方が、よりリスクの低い人々よりも死亡率が43％高いという結果が示されました。

引用元；NEWS PICKS　【タスクと自律性】ストレスなく働くために「仕事を自分でコントロール」する

2.【情シスきつい】社内SEの仕事がきつい時にすべき３つの解消法

人は、苦しみを耐え続けられません。
必ず限界が来ます。
最悪は体調を崩してしまうかもしれません。

助かるには、行動するしかありません。

3つの解消法は、こちらの記事にまとめました。
ぜひご覧ください。

3.まとめ｜なぜ社内SEはつらいのか。5つのストレスと解消法

あらゆる困難に追い込まれる情シス。

あなたのつらさを軽くする手助けになれば嬉しいです。

もしも、すでに限界を向かえているなら、まず休みましょう。