- 資料をどう作れば良いかわからない
- パワポ資料の作成が苦手
- よく考えて資料を作れと言われる
- 資料作成に時間がかかり残業まみれ
サラリーマンが避けては通れないパワポ資料の作成。
資料作りが苦手すぎて、資料作成に向いてないのだと思いました・・・
でも不思議に思いません?
そもそも、誰もつくり方を教えてくれませんよね。
見よう見まねで時間をかけて作った資料。
ところが「何を言いたいの?」とやり直し。
この不毛な作業から解放されたくないですか?
私は会社員として20年、山ほど資料を作りました。
とくに情シスでは、複雑怪奇なシステムを経営層や事業部門(ユーザ部門)に伝えるため、工夫を凝らしました。
この記事では、私の経験をもとにパワポ資料の作り方を6ステップにまとめました。
正直、過去の自分に教えてあげたい内容ですが、それは叶いません。
その代わり、過去の私と同じ苦労をしているあなたにお届けします。
控えめに言って有料級の内容。ぜひご覧ください。
まず結論。
こちらが、伝わる資料づくりの6ステップです。
- 資料の目的を考える
- 相手の事情を考える
- 資料全体のストーリーを考える
- 上司のレビューを受ける
- 各スライドのラフスケッチを描く
- パワポで作成する
1.【資料作成・向いてない】資料作成が苦手な理由
資料作成が苦手な人には共通点があります。
(と言うより過去の私です)
1-1.資料の目的を考えずにつくり始める
いきなりパワポを立ち上げていませんか?
資料が作れない人は漏れなくそうです。←勝手な決めつけかもですが、たぶん合ってます。
目的を練らずにつくり始めると、絶対に失敗します。
- 情報に過不足があり結論がわからない
- 話が散らかりまとまらない
- 装飾にこだわり始めて終わらない
1-2.聞き手の立場を考えずにつくり始める
伝わらない資料をつくる人は、相手がどう受け取るかを考えていません。
資料が自己中心的です。
その資料では伝わりません。
はい、過去の私は自己中of自己中でした。
1-3.資料の全体構成を考えずにつくり始める
わかりにくい資料にはストーリーがありません。
こんな資料では100回説明されてもわかりません。
- 点の情報を並べただけ
- 論理が飛躍している
- 論点が散らかり支離滅裂
以下のように、資料全体の構成を考えることが大切です。
- 誰に
- 何を
- どのように
- どんな順番で
1-4.スライド構成の基本を知らない
- 空きスペースに雰囲気でアイコンを挿入
- メッセージを明確にせずにお絵描きに熱中
- メッセージラインとボディのつながりが無い
これでは伝わる資料はつくれません。
スライドの構成要素には役割があります。
1-5.デザインの原則を知らない
- ダラダラと無駄な文字
- チカチカした色使い
- ガチャガチャした不揃いな図形
スライドが汚いと、肝心の内容が頭に入りません。
2.パワポ資料をつくる6つのステップ
資料作成に向いてないと思っている人は、漏れなく我流です。
でも実は、ただ”ルールを知らない“だけ。
パワポの作成の”ルール”があります。
この6ステップでつくるだけで伝わる資料になります。
はじめに、資料の目的を考えます。
- ”誰に”、”何を”伝えたいのか
- 聞き手に何をしてほしいのか(どうなってほしいのか)
これが資料作成の本質。
目的が明確になるまで、決してパワポをつくってはいけません。
もっと詳しく知りたい方には、こちらの記事を。
ひとつのテーマでも、相手により、必要な説明は変わります。
例えば、一つの開発機能を説明するにも、聞き手により、使う言葉、抽象度、求められる情報が変わります。
相手 | 言葉 | 抽象度 | 求める情報 |
経営層 | 一般用語 | 抽象 | 売上、費用など経営目線の情報 |
事業部門(ユーザ部門) | 一般用語 | 具体 | 業務影響など業務目線の情報 |
開発ベンダ | 専門用語 | 具体 | データ・ロジックなどシステム目線の情報 |
必要な目次(要素)を考える
”資料全体で伝えたいこと”、”相手の立場”を考慮し、必要な要素や項目(目次)を考えます。
次ごとのメッセージラインを考える 目
目次単位で1スライドとし、目次ごとにメッセージラインを考えます。
メッセージラインとは、その1スライドで伝えたいメッセージ。
1枚のスライドで1つのメッセージです。(1スライド・1メッセージ)
ストーリーをつくる
各項のメッセージラインをつなげ、ストーリーを組み立てます。
自分が聞き手になったつもりでストーリーを確認、違和感があれば各項の順序を入れ替えます。
- ストーリーに一貫性があるか
結論までのメッセージラインが違和感なくつながるか - 自然に論理展開しているか
全体構造から各論へ段階的に論理展開しているか、前提情報を飛ばしていないか
ストーリーの作り方は、こちらの記事で詳しく解説します。
この時点で、資料の中身は7割完成しています。
各スライドのデザインを考える前に、方向性を確認。
大まかなズレを修正し、手戻りを防ぎます。
上司の立場でも、作りこまれた資料への指摘は気が引けるもの。
お互いに早めにすり合わせた方が得策です。
資料構成の大枠が定まったら、各スライドのラフスケッチを描きます。
パワポではなく手書きがポイント。
・・・面倒だと思いましたよね。
私も、はじめは信じられませんでした。
- わざわざ紙に書く意味は?
- 作業時間が増えるのでは?
でも、資料の目的、構成を練る前にパワポを使うとこうなります。
- スライド1枚に集中し、全体構成を組み立てられない
- 細かい装飾作業に気を取られ、時間を無限に浪費する
・・・心当たりがあるのでは。(笑)
スライド作成の基本、手書き作成の仕方は、こちらの記事で解説します。
こちらは、スライドの構成です。
- タイトル
このスライドで、何について語りたいのかを一言で。 - メッセージライン
このスライドで、何を伝えたいのか、伝えたいメッセージを一言、文章で書きます。
基本的には1~2行までで表現。
体言止めではなく、用言どめ(~をする・したい・となる)で書きます。
体言止めだと、伝えたいことが曖昧になります。(自分でも曖昧になっていることが多いです) - ボディ
メッセージラインの補足、解説、根拠を、図解、グラフ、表などで示します。 - ボトムメッセージ(必要に応じて)
必要により、
・次のスライドへのつなぎ
・メッセージラインの補足
・当該スライドのまとめ
などを記載します。
いよいよ、パワポを使ったスライド作成です。
すでにラフスケッチで中身は考えました。
あとは単純作業。すぐに終わります。
見やすいデザインの作り方、パワポの操作方法はこちらをご覧ください。
3.資料作成が得意になれば世界が変わる
“自分に資料作成は向いてない“と諦めるのはまだ早いです。
もっと早く資料作成が得意になっていれば、仕事に悩まずに済んだはず。
私は資料作成のコツをつかんでから、世界が変わりました。
- 残業から解放された
スライド5枚程度の資料なら30分もあれば作れます。(今までは5時間かかったと思います) - 社内調整のストレスから解放された
いつも打ち合わせが紛糾していましたが、スムーズに社内調整がまとまるようになりました。
4.どうしても苦手を克服できない場合は人に頼る
そうは言っても、人には得意、不得意があるのも事実です。
この記事の内容を実践し、どれだけ努力しても苦手を克服できない場合は、人に頼るのも手です。
- 得意な同僚に頼る
自分は避けたい資料作成も、得意な人間にとっては何の苦でもありません。
頼みにくければ、代わりに自分が得意な仕事を引き受ける等、トレードすると良いかもしれませんね。 - 外注する
最近はクラウドソーシングも普及してます。
ココナラやクラウドワークスなどに資料作成を外注するのもひとつの手ですね。
ココナラ(登録無料)で外注する。
5.まとめ
”伝わる資料”がつくれると、社内調整のストレスから解放されます。
ぜひ、実践してみてくださいね。
- 資料の目的を考える
- 相手の事情を考える
- 資料全体のストーリーを考える
- 上司のレビューを受ける
- 各スライドのラフスケッチを描く
- パワポで作成する
記事を読んでも難しいなら、最近はオンライン学習も充実してます。(良い時代です・・・)
有名どころは、【Udemy】、【Schoo(スクー)】
まずは無料会員でも使える【Schoo(スクー)】
これであなたも資料が作れない人から卒業です!
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