今回は、社内調整が苦手な人に向けた記事です。
私は社内調整が大の苦手。
納得できないのでゼッタイに協力しません。
こんな他部署との調整に頭を抱えました。
それでも会社員として約20年、社内調整を何度もこなしました。
そんな私がどのように社内調整を克服したのか。
成功の秘訣を話します。
社内調整での揉め事が少しでも減り、あなたの仕事がスムーズに進めば嬉しいです。
- 社内調整が苦手で仕事が進まない人
- 社内調整が苦手な理由がわかる
- 社内調整を成功させる方法がわかる
まず初めに結論です。
社内調整を成功させる秘訣は“相手の立場を考える“こと。
私はこの思考を受け入れてから、見える世界が変わりました。
ぜひ、あなたにも体験して欲しいです。
1.相手の立場を考える
“相手の立場を考える“
・・・良い大人が何をいまさら。
そう思ったかもしれません。
でも“相手の立場を考える”とは、思う以上に高度な思考です。
調整が苦手な人は、ほぼ間違いなく自己中心的な説明をします。
いやいや。相手のことも考えてるよ。
むしろこっちの立場を考えて欲しいよ。
そんな声が聞こえてきそうですね。
すみません。厳しい表現を使ったかもしれません。
受け入れるには勇気が必要です。
でもこの事実を受け入れずには、私たちは前に進めません。
2.相手がこちらの提案を受け入れられない理由
私たちには事情があります。
- 事業部門と仕様変更を合意しなければならない
- 期限までに要件を決めなけばならない
相手はこちらの提案をなぜ受け入れないのか。
落ち着いて考えてみましょう。
今回の提案を受けて、
事業部門の方に負担はありますか?
それは当然、変更後の方式だと業務運用を考え直す必要があると思いますけど。
他に例えば、事業部門の部長に再報告が必要になりませんか?
(スケジュールが抑えにくい気難しい部長)
それはそうかしれませんね。
「それは事業部門の仕事だろ」というツッコミも聞こえてきそうですね。
もちろん本来は彼らの仕事です。
でも、相手の行動を妨げるハードルを取り除けば私たちの仕事は前に進みます。
相手の事情を考えずに説明資料を作れば一方的な主張になります。
彼らはこう考えます。
そんなこと言われても困る。
上司に今さら報告できない。
私たちと彼らの事情は一致しません。
社内調整が揉める原因は利害の対立。
私たちに事情があるように、彼らにも事情があるのです。
3.相手の立場を考えるとは、具体的にどのようなことか
相手の立場を考えるとは、どのようなことなのでしょうか。
- 相手の理解度
- 置かれた立場
- 期待や要望
- 提案により与える影響、負担
これらをリアルに想像すること。そして相手が納得できる説明かを考えることです。
例えば、今回のケースでは、以下のような事情があったかもしれません。
- 事業部門のITリテラシーは?
→理解度が低い
・専門用語をわかりやすく翻訳
・複雑な処理ロジックを必要最低限な情報に要約 - 事業部門の業務に与える影響は?
→部長報告が必要
・報告材料を伝える
・事業部門視点で業務影響を説明
・業務影響調査、業務変更依頼 - この機能への期待度は?
→事業部のこだわり要件
・変更前の方式を叶えたいことを説明
・どうしても実現できない理由を説明
・各案を評価、熟考した結論であることを説明
たとえ当初の要件を満たせずとも、相手の事情をくみ、相手が納得できる説明を考え抜きます。
- どのような提案なら、少しでも相手に良い結果となるか
- どのような情報を伝えれば、相手の負担が減るか
- どのような説明の仕方なら、受け入れやすいか
これらを考えた説明には、相手のために努力をした思考の足跡が見えます。
与える人にこそ利益は返ってきます。
人間、自分の為に尽くしてくれる人(Giver)のことを、無下にはできないもの。
GiverとTakerの考え方は、こちらの書籍を参考にすると良いです。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 [ アダム・グラント ]
4.まとめ
調整の成功を手にする方法は”相手の立場を考える”こと。
相手の事情は相手によりますし、相手の状況によります。
調整の都度、できるだけリアルに考えてみましょう。
これを実践すると相手の反応が変わります。
いまと違う世界が見えるはずです。
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